●ものすごく腹立ってますが。


某新HW君経由でお仕事頼まれました。
名前聞いたこともない、地方ローカルのインディーズ歌手の後ろで弾く仕事。


<6月4日>
新HW君の友達と称するヴァイオリニストさんからメールが来る。
しかし、全然仕事内容の意味が分からない。
なんか歌手の後ろで弾く仕事で「簡単だ」と強調してくる。
「こちらはそのテの経験がないので大丈夫か」と返信するも、「大丈夫ですよ!(中略)Kさん(←俺)がやって下されば安心!」とか言われる。
・・・アンタ俺の音聴いた事ないどころか、会ったことさえないのに、何が安心なんだ?
そして、先日の自分のリサイタルの伴奏者を知っているらしく「HPみました!リサイタルなさるんだ!しまるみによろしくお伝え下さい。」と書いてきており、正直腹立つ。
自分のリサイタルの時のピアノの方・・・島留美さんは、自分の小さい頃から何かと伴奏してもらっており、自分にとっては師匠も同然の方である。
アンタよりはるかに年上の、アンタが乳臭いガキだったころに既に立派に活躍していた方を呼び捨てですか?
呼び捨てに出来るほど彼女と仲良いんですか?
ついでに、俺のリサイタルは既に終わってます。
とりあえず、「調子の良い、いい加減な人間だ」と認識。
この時点できっぱり断ればよかった・・・。


<6月7日>
正式に主催者の社の人から電話がかかってきて、正式に頼まれる。
住所を知らせて欲しい、とメールが来る。
提示されたギャラはかなり安い部類(ぶっちゃけた話、交通費込みで諭吉1枚)だが、とりあえずその電話をかけてきた人自身は感じも良く、日程も空いていたので承諾。
これが後々えらい事態になる。


<6月10日>
こちらの住所をメールで送る。


<6月16日午後>
楽譜とCDが届く。
その人のオリジナル曲9曲と、何故か冬ソナ3曲。
楽譜は、ボーカル譜にコード書いてあるだけ。それも、イントロもコーダも何も書いておらず、本当にボーカル部分だけ。
そしてCDに収録されているのは、楽譜9曲のうちの1曲だけ。
残りの音源は一切なし。


即「この楽譜の通り弾けば良いのですか?」と主催者側に質問。しかし主催者側からは「専属ピアニストに連絡してくれ」とたらい回し。
同時に初めて編成を聞く。歌手+ヴァイオリン+ピアノだそうな。1本ということは責任重大である。それで本番2日前にようやく楽譜送ってくるって何ですか?
しかも、使いようのないコードとボーカル譜だけの。


<6月17日午前中>
専属ピアニストの方とやらに電話してみると、なんとその人は本番に来ず、代理のピアニストが来るという。
楽譜の通り弾くのでは駄目らしい。「自分はコード読めないのでそれは不可能です」ときっぱり主張。結局楽譜を起こしてFAXする「かも」という話に落ち着く。
全曲、休みなく弾きっ放しらしい。
9曲もの知らない曲を、ボーカルの旋律とコードだけ見て初見で弾くのが「簡単」なんだ、ヴァイオリニストTさんよ。アンタ大したもんだ。


<6月17日 23:00頃>
主催者より「今、専属ピアニストに楽譜を起こさせているのでFAXで送る」と連絡が来る。


<6月18日 0:00頃>
以後音沙汰なし。催促する。
もう本番前に練習している時間はない。
完全に「初見ぶっつけ本番ほぼ確定」である。


<6月18日 2:00>
未だFAX来る気配なし。


<6月18日 3:00(書いている現在)>
ようやくFAX来る。しかし薄くて五線が全く見えず、楽譜としては全く機能しない。
すぐにFAX送信元の専属ピアニストさんに電話。結局、本番の現地入りを早めて受け取ることに。
無理矢理、今まで起きて待機していた意味は何処に?



本番:6月18日 13:30〜&15:30〜
井の×公園野外ステージ(←伏字)


事前リハーサル:まったくなし




なに このいじめ


2日前にようやくまったく使えない楽譜を送ってきて、結果本番当日になってもまだまともな楽譜が手に入らない。
知っている曲ならともかく、オリジナルだから曲も本番までどんなのかさっぱりわからない。


それを、ぶっつけ本番でやれと?


これほど請けて後悔した仕事は今までにありません。
新HW君の友達とやらのヴァイオリニストTさん、もうアンタからの仕事は依頼されても一生請けません。
新HW君、君も恨むよ。



このテの仕事は、詳細を根掘り葉掘り訊いてから請けないと大変なことになる、という教訓を得た。
結局、こちらの認識とあちらの認識が違いすぎるんだろうな・・・。



追記:
今6/18 11:00。
楽譜の訂正箇所のFAXが来る。まだ楽譜自体がないのでなんとも。


もうすぐ出かけます。さてさて、どうなることか。
全てがここまで滅茶苦茶なのは初めて。