●オランダの労働基準法

何ということだろう。見事に無事に着いていない。
今もアムステルダムのホテルからだ。なかなかの高級ホテル。かなりの数の言語対応のインターネット用PCが4台あった。その1台を占拠して、現在これを書いている。


アムステルダムスキポール空港、足止め2日目。
順を追って書いていこう。


<3/2>
10時半ころ、ミュンヘン空港。飛行機の出発が遅れる。KLMオランダ航空。とりあえず経由地、アムステルダムスキポール空港へ。
結構な雪が降っている。結構時間的にはぎりぎりに到着。


パスコントロール前での会話。(いちお英語)
見知らぬおっさん「この娘を先に通してやってくれないか、彼女急いでるんだ」
俺「俺もですが」
見知らぬおっさん「彼女の飛行機、もうゲートクロージングらしいんだ」
俺「俺もですが」
とりあえずは間に合う。


が、やはり他の経由地からのも遅れているらしく、その乗り継ぎ客のために待つことに。
雪は降りっぱなし。


全員そろう。しかし、今度は飛行機自身にも雪が降り積もり、除雪をしなければ動けなくなった。ずっと機内で待つ。
「除雪の順番待ちであと45分ほどかかります」「あと2番目なので1時間かかります」要領を得ない、何故か時間が増えていく機内案内。
遂に降り続ける雪のため、スキポール空港閉鎖となる。


20時頃、正式にフライト中止決定。
無論ホテルはKLM側によって用意される。が、その時点での空港内すべての乗客が窓口に殺到するため、すごい混乱振り。
ホテルをあてがわれ、オーバーナイトキット(最低限一夜を越すだけの物が入っている小さいポーチ)支給。ものすご〜く待たされる。
ホテルにチェックインして時間を見ると、すでに午前1時20分になっていた。
さすがにホテルとしては、立派なものだ。


<3/4>
空港のインフォメーションで並んでいると、品のいい紳士が話しかけてくる。(英語)
紳士「君は今日来たかい?昨日かい?」
俺「昨日ッス」
紳士「そうかい、私はもう2日間待たされたよ」
3日目かよ・・・背筋が寒くなる。


午後2時発ということだが、ゲートは変更されるわ、結局除雪作業がまだかかるわ、でまず飛行機に乗せられたのが午後4時半くらい。
その後、除雪作業が済み次第出発、ということだが、一向にそんなものが始まる気配はない。昨日のような要領を得ないアナウンスが続く。
とうとう20時頃「除雪のための溶液が不足して作業ができない。それにオランダの労働基準法により、今から出発すると17時間を越す労働になる、我々客室乗務員は法律を破ることはできません」などという、「わざわざそんなこと言わなきゃいーのに」的なアナウンスが下される。
この下らんアナウンスでキレた乗客は結構いるだろう。


ホテルに移動。さすがに空港側も客側も慣れてしまい、昨日に比べれば手際が非常に良い。
オーバーナイトキット支給。新品未開封2個目。無事に帰れたら内容について詳しく検証し直そう。
明日は飛ぶのだろうか。
もう「スキポール空港観光」で2日も無駄にしてしまっている。
朝に話した「3日目な紳士」は今日出発できたのかな・・・。


そういえば、損害賠償きかない?
1日目は天候のせいで仕方ないといえるだろうが、今日の2日目は明らかにKLM側のミスだと俺は思うのだが。
まてよ?俺、今回別に実際に損害は食らってないな。(ぉぃ


マヂで仕事つめとかなくて良かった・・・。
今回のオランダのこの雪は「20年に1度の記録的な大雪」だとか?
運が良いのか悪いのか。


●あさー

今日こそ飛んでくれないと困るなぁ。
天気は良さそうだ。
では、出かけましょ。